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DJ用ターンテーブルの横にMixcloudの雲のアイコンと、アーカイブしたDJミックスを表す4つのMP3ファイルが並んでいる

MixcloudのDJミックスを保存する方法:長時間音声のアーカイブ手順

Mixcloudが長時間のミックスをどう配信しているか、Mixcloud Selectがダウンロードに与える影響、DJミックスやラジオ番組を手元にアーカイブする手順を解説します。

Mixcloudは、SoundCloudが著作権を理由にミックスを積極的に削除し始めたあと、DJやラジオのホストが移ってきたプラットフォームです。ライセンスの仕組みはよくできています。Mixcloudは再生ごとに著作権管理団体へ使用料を支払っており、一般的なDJセットに含まれる楽曲のほとんどがそれでカバーされます。その代わり、標準のダウンロードボタンはなく、無料ユーザーはオフライン再生ができません。さらに、プラットフォームの方針転換やアーティストのアカウント削除によって、大切なミックスが消えてしまう現実的なリスクもあります。このガイドでは、TubePullのMixcloudダウンローダー、Mixcloudの音声配信の仕組み、そして個人のライブラリをアーカイブする手順を説明します。

クイックスタート:TubePullを開き、公開されているMixcloudの番組URLを貼り付けてダウンロードします。無料プランでは、Mixcloudが配信するM4A(AAC)ストリームを再エンコードなしでそのまま保存できます。1本のミックスにつき最大1時間、1日3回までです。TubePull Pro($4.99/月)では、MP3への変換と数時間に及ぶDJセット全体のダウンロードが可能になります。長いミックス(60〜120分)の処理には1〜3分かかります。以下では、できること・できないこと、そして複数のミックスをアーカイブする手順を説明します。

Mixcloudの番組を手元にアーカイブすべき理由は?

Mixcloudの番組を手元にアーカイブしておきたいのは、その長時間の音声の多くがほかのどこにも存在しないからです。

  • 特定の時代、シーン、テーマを扱った数時間に及ぶDJミックス
  • 独立系ラジオ局や大学ラジオ局のラジオ番組
  • 曲間にDJのトークが入るポッドキャスト形式のセット
  • クラブ、フェス、アンダーグラウンドのイベントのライブ録音
  • 何日もかけて選曲されたテーマ別のコンピレーション

こうしたコンテンツの多くは、ほかに代わりがありません。DJがアカウントを削除したとき、Mixcloudが著作権を理由に番組を削除したとき、あるいはプラットフォームが方針を変えたとき、音声は失われます。長く残しておきたいコンテンツを守る方法は、手元へのアーカイブしかありません。

Mixcloudが配信する音声

  • 配信時のビットレート:アップロードされた音源と接続環境に応じて変動し、AACまたはOpusで64〜128 kbps程度が中心です。
  • 元音源のビットレート:DJは通常192〜320 kbpsのMP3をアップロードしますが、FLACやWAVの元ファイルをアップロードし、Mixcloudが配信用に変換しているケースもあります。
  • 標準のダウンロード機能なし:デフォルトではダウンロードボタンは表示されません。「Download this show」オプションは、DJが明示的に有効にした場合にのみ表示されます(まれです)。
  • Mixcloud Pro/Select:分析や収益化のための有料プランで、リスナー向けにダウンロードを解禁するものではありません。

TubePullは、Mixcloudがウェブやモバイルのプレーヤーに配信しているのと同じ音声を、配信経路から取得します。無料プランでは、そのストリームをMixcloudが配信するとおりに受け取れます。再エンコードも音質の劣化もないネイティブのM4A(AAC)ファイルで、1本のミックスにつき最大1時間、1日3回までです。M4AはApple Music、iTunes、ほとんどのポッドキャストアプリ、最近のスマートフォンで再生できます。 TubePull Pro($4.99/月)では、MP3への変換が追加され、1時間の上限がなくなります。数時間に及ぶDJセットやラジオのアーカイブも一度でダウンロードできます。MP3は、同じAACの音源からサーバー側で変換したものです。SoundCloudのガイド(英語)で触れた注意点はここでも当てはまります。MP3にしても音質が戻るわけではありませんが、M4Aを読み込めない古いプレーヤーでは役に立ちます。

対応しているURLの形式

  • 番組ページ:https://www.mixcloud.com/username/show-name/
  • ユーザーのプロフィールページ:https://www.mixcloud.com/username/(TubePullはプロフィール内の番組を自動では順に処理しません。番組ごとのURLを貼り付けてください)
  • 埋め込み共有:https://www.mixcloud.com/widget/iframe/?feed=username/show-name/(feedパラメーターから正規のURLを取り出して貼り付けてください)

長いミックスの処理時間

DJミックスは長いものです。処理時間はミックスの長さに比例します。

  • 30分のミックス:約30秒
  • 60分のミックス:約1分
  • 120分のミックス:約2〜3分
  • 4時間のラジオアーカイブ:約6〜10分

非常に長いミックスを送信してページが止まったように見えても、しばらく待ってください。処理はTubePullのサーバー上で行われ、完了すると進行状況が表示されます。 ファイルサイズも同じように大きくなります。320 kbpsのMP3で2時間のミックスは約280 MBです。多くのミックスをアーカイブする場合は、それに合わせて保存容量を確保しておきましょう。

できないこと

  • Mixcloud Select限定のコンテンツ:一部のDJは番組をSelectのサブスクリプション会員限定にしています。TubePullは会員限定のコンテンツにはアクセスできません。
  • 配信中のライブ番組:ライブ配信中は、完結したファイルが存在しません。配信が終わってMixcloudがアーカイブすれば、通常のアップロードと同じように扱えます。
  • 削除された番組:DJが番組を削除したり、Mixcloudが番組を取り下げたりすると、配信用のファイルも削除されます。
  • 地域制限のあるコンテンツ:Mixcloudのコンテンツのごく一部には地域制限がかかっています。地域制限のある番組はTubePullで利用できない場合があります。

トラックリストとチャプターマーカー

Mixcloudの番組の多くには、説明欄にタイムスタンプ付きのトラックリストがあります。TubePullは音声ファイルをダウンロードしますが、チャプターマーカーを自動で埋め込むことはありません。曲ごとに移動できるチャプター付きのM4AやMP3を作りたい場合は、次のようにします。

  1. 番組の説明欄からトラックリストを手作業でコピーします
  2. mp3spltを使い、タイムスタンプの位置でファイルを分割します
  3. または、Audacityに取り込んで手作業で分割します

ほとんどの用途では、分割しないMP3で十分です。分割が主に役立つのは、自分のセットで使う曲を特定したいDJの場合です。

個人用アーカイブの手順

  1. アーカイブする番組を決めます。 Mixcloudを開いてお気に入りやDJのプロフィールに移動し、どの番組を残すか決めます。
  2. URLをTubePullに貼り付けます。 Proアカウントでは最大5つを並列に送信できます。無料アカウントには1日の上限があります。現在の上限は料金ページで確認してください。
  3. ファイルを手元で整理します。 一貫した命名規則を使いましょう。[DJ Name] - [Show Title] - YYYY-MM-DD.mp3 のような形式にすると並べ替えやすくなります。
  4. ファイルにタグを付けます。 Mixcloudの配信ファイルには、埋め込まれたメタデータがほとんどありません。Mp3tagやPicardなどのタグ編集ツールでタグを追加してください。
  5. バックアップします。 普段のバックアップ方法に、Mixcloudのアーカイブも含めておきましょう。

番組のカタログ全体をアーカイブするなら、一括入力に対応したyt-dlpコマンドラインツール(英語)のほうが効率的です。TubePullのウェブUIは、必要なときに個別にダウンロードするためのもので、一括移行向けではありません。

DJの支援とMixcloudのライセンスモデル

Mixcloudと著作権管理団体とのライセンス契約により、DJは著作権で保護された楽曲を含むミックスを法的なリスクなく投稿でき、権利者には再生ごとに使用料が支払われます。手元にダウンロードすると、その再生回数は発生しません。 DJの作品を大切に思うなら、ストリーミングで聴くよりも、投げ銭やグッズ、Bandcampを通じて支援するほうが効果的です。 TubePullは、失われることが心配なコンテンツを保存したり、ストリーミングが難しい場所でオフライン再生したりするのに適したツールです。好きなアーティストを支援することの代わりにはなりません。

TubePullとMixcloud専用ダウンローダーの比較

Mixcloud専用のダウンローダーは数が少なく、ほとんどがコマンドラインのユーティリティか、広告だらけのウェブツールです。TubePullの実用上の利点は次のとおりです。

  • 複数のプラットフォームに対応した貼り付け欄。 SoundCloud、Bandcamp、YouTubeなども同じ手順で使えます。
  • 広告ゲートや割り込み広告なし。 すぐにダウンロードが始まります。
  • 履歴ページ。 Proアカウントではダウンロード履歴を利用できます。
  • yt-dlpがベース。 活発にメンテナンスされており、MixcloudがAPIを変更しても、yt-dlpは通常数日以内に修正をリリースします。

法的な注意点

Mixcloudの利用規約では、ダウンロードしたコンテンツの再配布が制限されています。個人で聴くためやアーカイブのために公開ミックスをダウンロードすることは、ほとんどの国や地域で私的利用の例外に該当するのが一般的です。プラットフォームの規約と私的利用の関係について詳しくは、YouTube動画のダウンロードは違法か(英語)をご覧ください。同じ考え方がMixcloudにも当てはまります。

Mixcloudのアーカイブを始めましょう

Mixcloudダウンローダーを開き、公開されている番組のURLを貼り付けて処理を待つだけです。無料プランではネイティブのM4A、ProではMP3で保存できます。SoundCloudのミックスやBandcampのアルバムなど、複数のプラットフォームにまたがる長時間の音声も、同じTubePullの貼り付け欄ですべて扱えます。

よくある質問

Mixcloudに標準のダウンロードボタンがないのはなぜですか?
Mixcloudのビジネスモデルは、再生ごとに著作権管理団体へ使用料を支払うストリーミングを中心に成り立っています。DJミックスに含まれる著作権で保護された楽曲をストリーミングする権利はライセンスを受けていますが、ダウンロード可能なファイルを配布する権利は受けていません。標準のダウンロード機能がないのは意図的なもので、機能の不足ではありません。
Mixcloudが実際に配信しているビットレートは?
Mixcloudは、クライアントに応じてAACまたはOpusで、64〜128 kbps程度を中心とした可変ビットレートで配信しています。DJがアップロードする元ファイルは通常192〜320 kbpsのMP3かロスレスですが、Mixcloudの配信経路では配信用にダウンサンプリングされます。
2時間のMixcloudミックスのダウンロードにはどのくらいかかりますか?
TubePullのワーカーでの処理に約2〜3分かかります。1時間を超えるミックスにはTubePull Pro($4.99/月)が必要です。無料プランでは最大1時間のミックスをネイティブのM4Aで保存できます。320 kbpsのMP3で出力した場合(Pro)、ファイルサイズは約280 MBです。非常に長い番組(4〜6時間)では6〜10分かかることがあります。
Mixcloud Selectの会員限定番組はダウンロードできますか?
いいえ。Mixcloud Selectのコンテンツには、認証済みのサブスクリプションが必要です。TubePullはユーザーに代わってログインしないため、会員限定の番組ではコンテンツが利用できないというエラーが表示されます。
トラックリストやチャプターのタイムスタンプは埋め込まれますか?
いいえ。TubePullは音声ファイルをダウンロードしますが、Mixcloudの番組の説明欄からチャプターマーカーを自動で埋め込むことはありません。トラックリストのタイムスタンプでミックスを分割するには、mp3spltかAudacityを使って手作業で行ってください。
DJのMixcloudカタログ全体を一度にダウンロードできますか?
TubePullのウェブUIは番組を1本ずつ処理します。URLを1つずつ貼り付けてください(Proでは最大5つを並列処理)。DJのプロフィール全体を一括でアーカイブするなら、チャンネルURLを指定してyt-dlpコマンドラインツールを使うほうが効率的です。
Mixcloudからダウンロードすると、DJや権利者に損害を与えますか?
Mixcloudは再生ごとに使用料を支払っているため、手元にダウンロードするとその分のストリーミング使用料が発生しなくなります。DJの作品を大切に思うなら、ストリーミングで聴くよりも、投げ銭やグッズ、DJ自身の作品を公開しているBandcampを通じて支援するほうが効果的です。手元へのアーカイブは保存のためと考え、直接の支援の代わりにはしないでください。